ES-10Sで35mmをスキャン

 先日久しぶりに35mm銀塩カメラで撮影する機会があったため、ネガだけの現像をしてES-10Sにてフィルムスキャンを行ってみました。

 手元にあるフィルムをスキャンできる機器はMINOLTAのDimage Scan Dual IIIと本ES-10Sがありますが、結論から言うとES-10Sの方が綺麗にスキャンできました。

 予想ではDimageの方が販売時期も遅く、スペックも上であったため意外な結果でした。

 画質に関しては見る人の主観もかなり影響するので「いや!Dimage Scan Dual IIIの方がどう見たって画質は上だろう」「ゴミ撮り機能はES-10Sにはないじゃないか、だから駄目だ」とか「解像度が低いんだから当然Dmimageの方が上のはずだ」という方も多いとお思います。

 結果を載せておくので是非ご参考ください。

EOS Kiss III + TAMRON AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical
東京都議会議事堂(FUJI COLOR 100)

 デジカメとの大きな違いは、やはりフィルム特有の「粒子」の荒さがが表現されていることでしょうか。特に上記の写真であれば青空に顕著に出ています。あとスキャン時のゴミが「白い点」となって出力されています。

OLYMPUS L-30

 C-990ZOOMでも同じ日、同じ時間、同じアングルで撮影しました。緑かぶりしておりますが、元々のスキャナ読み取り解像度は1,000万画素ですが粒子の荒さが際立ち、出力されたものはどうもそれっぽく見えません。解像度を200万画素に落としてC-990ZOOMのそれと比べてみると、やはりフィルムの方が出来が良いと感じます。
 最近のデジカメでもサンプルを撮っておけばよかったな。

EOS Kiss III + TAMRON AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical 
日本丸 (FUJI COLOR 100)

 帆船の紐の描写が解像度にモロに影響していることが見て取れるサンプルです。やはり今時のデジカメに比べると色にキレがないというのが正直な印象です。

EOS Kiss III + TAMRON AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical
モクモク・ワクワク・ヨコハマ・ヨーヨー(FUJI COLOR 100)

 こちらのサンプルは撮った中でもデジカメっぽい絵になっていると思います。金属を対象としたコントラストの高い被写体がそうさせているのではと思います。レンズも広角側28mmを使ったためか迫力のある写真が撮れました。
 ここはデジタルも銀塩も変わりないですね。

OLYMPUS L-30

 これはかなりの青かぶりです。スキャン時にかなり補正したつもりではありますが、ここまでです。技術的な限界と思っているのでまた機会があれば修行をして良い結果を出せればと思っています。

 何にせよ。1996年という20年以上前の機材でもここまで使えるのだから、大したものだ、と再認識した次第です。
 それとES-10Sを利用するための環境(Windows98)を作るのに、かなり骨が折れたことが一番印象的でした。。。。

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