ES-10Sの背中

ES-10Sのブログも3回目となりました。今回はES-10Sの裏側を見てみようと思います。

とにかく大きいSCSI端子が特徴

 まずは特徴的なSCSI端子、SCSI接続にな時のない方は「なぜ端子が2つ?」とお思いになるかもしれませんが、SCSIの特徴的なつなぎ方「デイジーチェーン」数珠繋ぎとも言いますが、USB端子のように本体からとにかくつなぐ、USBハブを使って「タコ足」のようにつなぐのではなく

本体 → SCSI機器1 → SCSI機器2 → SCSI機器3 →..... → SCSI機器7

 こんな感じて接続するため、本体側にSCSI端子は1個あれば十分というつなぎ方です。しかしつなぐ数が7個までと原則的な制限があります。上の模式図はちょっと間違いで、本体のボードが「SCSI機器0」となるため、実際は本体を含め「SCSI機器6」が正解となります。

 ではこのES-10Sが0~6の何番目を使うのか?それを宣言するのが(←宣言しなければならないところが古い)写真上部中央のダイヤル。「こんな指も入らないスイッチをどう変更するのか。まあ精密ドライバ使うんですけど、、、そう頻繁に変更するものでないという前提なんだからですね。また最後に繋いだ機器には「もうこのSCSI機器は末端ですよ〜!」という意味で、端子のフタみたいな「ターミネーター」を装着します。
 映画のターミネーターの方が知名度が高いですよね。ちなみに意味は「終わらせるもの」らしいです。それぞれに納得。

「ターミネーター」
コネクタのサイズがES-10Sとは
違いますが、機能は一緒 。
端子のフタみたいでしょ。
※ウキペディアより引用※

 ちなみにこのES-10S、ソフトウェアターミネータ仕様になっていて背面のディップスイッチを切り替えることで上のようなターミネータは必要なく設定できます。

 SCSIコネクタには何種類かあって有名どころだけでも紹介します。
まずは「D-Sub 25pin」Motojiにとっては外付けのZipドライブやOLYMPUSから発売されていたTurboなどの初期型MOドライブとかの端子のイメージです。アナログRGBのディスプレイケーブルに似ていますね。
D-Sub 25pin

 次はセントロニクスハーフ50pinとピンタイプハーフ50pinです。このタイプのSCSI端子が一番お馴染みの形状でした。「ねじで固定しない」「クリップで固定しない」パッチンとすればコネクタがロックされるSCSIケーブル、さらに小型で取り回しがいい、といった利点が多かったからだと思います。イメージとしては外付けHDDによく使われていたような気がします。

セントロニクスハーフ50pin(左)とピンタイプハーフ50pin(右)

 そしてご存知、今回の冒頭で紹介した「セントロニクス50pin」です。主にスキャナに使われていた気がします。大きくて収納に面倒くさいのが印象的です。
「なんで同じSCSIなのにコネクタのサイズあわせないのかな~もう大きいコネクタは使っちゃいけないとか業界で決めればいいのに」と思ったこともありました。
 速度とか規格の違いとかは是非Wikipediaでご参照ください。

セントロニクス50pin

 今回の話は知ってる人は当たり前の仕様ですが、知らない人は「??」な話でしたね。
 

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