F900からの買い換え

 2005年の梅雨、とうとう現在使用中のF900に見切りをつける時がやってきました。
 2002年の2月に満を持して購入したPIXUS F900、CANON初のフチなし印刷機能を備えたハイエンドプリンタですが、購入後1年半の2003年の10月にヘッド不調のためマゼンタがイエローというかオレンジに出力されるという事態に陥り、ヘッドを交換しました。

 それからさらに1年半。ヘッドの不調は感じられなかったのですが、用紙末端に縦の黒線汚れが発生し、自己改善できなくなりました。やはりヘッドの寿命だと思ったのですが、これを機にそろそろ買い換え時期だと判断し、新プリンタ購入に至ったのです。

 2005年6月のハイエンドといえば新しい7番インクを採用した8色染料のPIXUS ip8600だったのですが、今回は機器の価格よりもインクの価格に重視しました。

 実を言うと従来使用していたPIXUS F900で画質は十分でした。もちろん新機種の方が綺麗であることは間違いないのですが、約1年~1年半で約6,000円程のヘッドの交換を考えると、もうハイエンドである必要はないのかな?それよりも従来の800円の6番インクから1個1,000円程する7番インク(ヨドバシカメラ調べ)へのランニングコスト高の方が怖かったのです。(まさに「真綿で首をしめる」かの如く)

 7番インクが発売されたということはこれから格安である6番インクのプリンタは絶対発売されないということがわかっていましたから、6番インク採用機が市場からなくなる前に購入しようと判断したのです。

 よって大急ぎで2003年末(2004年の年賀状とか用)に発売された9**系列をネットで検索してみました。しかし、2005年の年賀状商戦が半年以上たった今、9**系列はほとんど見あたりません。

 「しょうがない、ip7500かip8100あたりで手を打つか」

 と思っていたところ『価格.com』でPIXUS 900PDが約¥15,000程度で発売されているではないですか。

 「お、これいいな。ダイレクトプリントも可能だし、液晶もついているからDPP-EX5を使ってくれなかった裕子さんにも使ってもらえるかな?」

 などと考え、ほぼ決まりな矢先、スペック表をよくよく眺めてみると、なんとF900よりも各インクのノズル数が半分にスペックダウンしているのです。公表印刷スピードはカラー・モノクロ共に約7枚だったので気になっていなかったのですが、印刷設定が若干違っていたのです。

 単純に考えてノズル数が半分と言うことは出力スピードも半分になるはず。さらに解像度に関してはF900の2400dpiから900PDは4800dpiと倍になっています。ノズルの数は少なくなってノズルの目が増える、確実に出力速度は遅くなることが予想されました。

 「いやいや、いくらPIXUS 900PDが当時のハイエンドプリンタではなくても2年も後の機種だからスペック表の数字だけの問題で、きっとスピードは大して変わらないし、使い勝手も含めてトータル的には上のはずだ」

 と自問自答してはみたものの、やはりノズルの数による出力スピードを気にしてしまいます。F900を購入時、EPSONを選ばなかったのは「ノズル詰まり」が少ないことはもちろんのこと「印刷スピード」も重視していたからです。いくら安いからといって現状の環境レベルを下げるのは、かなり悩みます。

 「このまま使い続ければいいかな」

 と思い始めたあたりで、光明がさしました。『天神ベスト』でなんとPIXUS960iが17,800円で販売していたのです。『天神ベスト』といえば『BEST電器』のネットショップ、念のため1日待って価格が間違いでないことを確認して、購入しました。PIXUS 960iはF900に比べノズルの数も一緒だし、雑誌のレビュー記事もなかなか好印象だし(ここら辺の情報操作にまどわされるのころがMotojiらしい)これだったらきっと満足できるでしょう。

 そして数日後に無事到着、楽しい楽しいPIXUS 960iライフが始まりました。


PIXUS F900
2002年2月発売 40,000円
ノズル数 512、2400dpi
EPSONのPM-770Cと比べると解像度、印刷スピード共に天と地ほどの違いありました。インク詰まりもほとんど皆無でしたし、購入当時はCANONにしてよかったぁ、と常々思ったものです。

PIXUS 900PD
2005年6月発売 15,000円
ノズル数 256、4800dpi
 一瞬購入候補にあがりました。ダイレクトメモリカードスロットが、DPP-EX5で失敗していたため、対裕子さん向けとして非常に魅力的でしたが、スペック表よりF900に比べノズル数が少なかったので断念。
 またあとで調べたところやっぱりメモリースティックProDuoは使えませんでした。

PIXUS 960i
2005年6月発売 17,800円
ノズル数 512、4800dpi
 こちらを購入しました。印刷スピード・品質共に納得の一台です。しかし悲しいかな、F900と比べて画質の違いがMotojiには判別できませんでした。しかし使い勝手の面ではかなり良くなりました。やっぱり新しいのはイイッ!



このレポートはMotojiが所有するEPSONのPIXUS 960iをもとに作成されています。 PIXUS 960iは2004年3月にPIXUS 990iの下位モデルとして販売されたコストパフォーマンスの高いモデルです。本当はF900の後継としてPIXUS 8600iあたりを購入候補として考えていたのですが、インクが7シリーズになりランニングコストが高価になるのをおそれたのであえてこのプリンタを購入しました。Motojiの器の小ささが露見しますね。 なお、Motojiのインクジェットプリンタ所有履歴は
一代目:横河ヒューレット・パッカード社 DeskWriter 600C
二代目:セイコーエプソン社 PM-770C
三代目:キヤノン社 PIXUS F900
四代目:キヤノン社 PIXUS 960i
となっております。


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